歯磨きの順番で効果は変わる?正しい磨き方を専門医が解説

歯磨きの順番で効果は変わる?正しい磨き方を専門医が解説

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「毎日磨いているのに虫歯ができる」
「歯医者で磨き残しを指摘される」
「どこから磨けばいいのかわからない」

そんな悩みを持つ人は意外と多いものです。

実は、歯磨きは どの順番で磨くか によって効果が大きく変わることをご存じでしょうか?
歯の表面、歯間、歯ぐきラインなど、磨く場所によって役割や必要なケアが異なるため、正しい順番で行うことが非常に重要です。

本記事では、専門医も推奨する「最も効率よく汚れを落とせる歯磨きの順番」をわかりやすく解説します。


なぜ歯磨きの順番が重要なのか?

歯磨きを適当な順番で行うと、

  • 同じ場所を磨きすぎて他の部分が疎かになる
  • 歯間の汚れが残りやすい
  • 歯垢が硬い状態のまま取りにくい
  • 全体が均一に磨けない

といった問題が起こります。

しかし、順番を決めて磨くことで、

  • 磨き残しが激減する
  • 時間を効率的に使える
  • 歯ぐきラインの汚れを確実に落とせる
  • 治療した歯(詰め物・被せ物)を長持ちさせられる

という大きなメリットが得られます。

つまり、歯磨きの効果は 順番を工夫するだけで劇的に高まる のです。


では、正しい歯磨きの順番とは?

結論からいうと、最も効果的な順番は次の通りです。

  1. 歯間(フロス・歯間ブラシ)
  2. 歯ぐきライン(歯ブラシの基本磨き)
  3. 奥歯の噛む面
  4. 舌のケア(必要に応じて)
  5. フッ素を残す仕上げ磨き

では、それぞれの理由とポイントを専門的に解説します。


1 歯間ケアを“最初に行う”理由

フロスや歯間ブラシを歯磨き後に行っている人が多いですが、それでは効果が半減します。

歯間ケアを先にするメリット:

  • 歯間の汚れや食べカスが取れ、歯ブラシが届きやすくなる
  • フッ素が歯間に届きやすくなる
  • 歯垢が柔らかい状態で落としやすい
  • 口全体の汚れが落ちやすくなる

特に虫歯の70パーセントが 歯と歯の間 から始まるため、最初のステップに入れることは非常に重要です。


2 歯ぐきラインを優先して磨く

次に磨くべき場所は「歯と歯ぐきの境目」です。

ここは歯垢が最も溜まりやすく、歯周病や知覚過敏の原因になります。
磨くポイントは以下の通り。

  • 歯ブラシは45度の角度で当てる
  • 小刻みに優しく動かす
  • 強くこすらない
  • 1本ずつ丁寧に磨く感覚で

歯ぐきラインを最初の段階で磨くことで、細菌の温床を早めに崩せます。


3 奥歯の噛む面を磨く

奥歯は溝が深く、食べカスが残りやすい部分です。

  • 縦方向
  • 横方向
  • 同じ箇所を数回磨く

この3つを意識することで、溝に入り込んだ汚れをしっかり落とせます。

特にお子さんはこの溝から虫歯が始まりやすいので、丁寧に磨くことが重要です。


4 舌のケアは“必要な時だけ”

舌苔が多いときは舌ブラシで軽くケアします。

ただし、

  • 毎日やらなくても良い
  • 力を入れすぎると逆効果
  • 奥から手前に1〜3回で十分

舌ケアは“過度に擦らない”ことが大切です。


5 フッ素を残すための仕上げ磨き

最後にもう一度歯ブラシで軽く全体を磨くことで、
歯にフッ素を塗布するように仕上げられます。

ポイント:

  • 水は少量で1回だけすすぐ
  • すぐに飲食をしない(30分ほど)
  • 優しく磨いて歯を傷つけない

睡眠前に行うと、フッ素が歯の再石灰化を促進し、虫歯予防効果が最大化します。


1日の中での最適なタイミングはいつ?

正しい順番に加え、「いつ磨くか」も重要です。

  • 朝:口臭予防、寝ている間に増えた細菌の除去
  • 昼:軽いケア(食べカス除去)
  • 夜:最重要。細菌が増える前の徹底ケア

特に夜は丁寧に行うことで、朝の口内環境が劇的に変わります。


正しい磨き方と間違った磨き方を比較

項目正しい磨き方間違った磨き方
順番歯間 → 歯ぐきライン → 噛む面思いついた場所から順番に磨く
力加減優しく細かい動き強くゴシゴシ磨く
フッ素最後に残す磨いたあと何度もすすぐ
歯間ケア毎晩行うときどき、またはやらない
時間最低3分30秒未満で終了

順番・力加減・道具の使い方次第で、同じ3分でも効果はまったく違います。


今日からできる“磨き残しゼロ”の歯磨きルーティン

□ 歯間ケアを必ず最初に
□ 歯ぐきラインを丁寧に優しく磨く
□ 奥歯の溝を多方向から磨く
□ フッ素を残すための仕上げ磨き
□ すすぎは1回だけ
□ 寝る前のケアは丁寧に

このルーティンだけで、虫歯・歯周病・口臭のリスクが驚くほど減少します。


まとめ:歯磨きの順番を変えるだけで効果は劇的に上がる

  • 歯間ケア → 歯ぐきライン → 噛む面の順が最も効果的
  • フロスは必ず最初に使う
  • フッ素を残すことで虫歯予防効果が上がる
  • 間違った磨き方は歯と歯ぐきを傷つける
  • 正しい順番は一生使える習慣になる

歯磨きの順番を今日から変えるだけで、
あなたの口内環境は驚くほど良くなります。
ぜひ明日の歯磨きから取り入れてみてください。

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