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虫歯リスクを減らすために知っておきたい5つのこと

虫歯リスクを減らすために知っておきたい5つのこと

毎日の食事やおしゃべりに欠かせない歯ですが、忙しい日々を送っているとついケアを後回しにしがちですよね。歯医者さんと聞くと「痛い治療をする場所」というイメージを持つ方も多いかもしれませんが、最近は美容歯科や審美歯科、インビザラインを使った矯正など、歯を美しく保ちつつ健康にしていくための選択肢がたくさん増えています。インプラントやブリッジなどの先進的な治療法も進化を続けていて、「歯医者=怖い」と感じている人にこそぜひ知ってほしいものばかりです。

今回は、そうした幅広い歯科治療に興味を持っていただくきっかけとして、一番身近な「虫歯」のリスクを減らすためのポイントを5つご紹介します。虫歯を防いで健康な歯を保てれば、歯列矯正やインプラントなどの治療を考える際も、より理想的な選択肢が広がります。ぜひ読んでみてくださいね!


1.正しいブラッシングを身につけよう

「歯を磨くことは毎日やってるから大丈夫!」と思われる方も多いですよね。しかし、意外なことに、自己流のブラッシングでは汚れの約4割が残ってしまうと言われています。虫歯や歯周病を防ぐためには、ただ磨くだけでなく、次のポイントを意識してみましょう。

•歯ブラシの当て方
歯と歯ぐきの境目に対して毛先を45度くらいの角度で当て、力を入れすぎずに小刻みに動かします。歯ぐきへのマッサージ効果もあるので、歯ぐきの健康維持にも役立ちますよ。

•1回2〜3分を目安に
できれば朝昼晩としっかり磨きたいところですが、忙しい方は最低でも朝と就寝前は念入りに。特に夜は長時間、歯垢(プラーク)がつきっぱなしになるリスクがあるので、時間をかけて丁寧に磨くことが重要です。

•デンタルフロスや歯間ブラシも取り入れる
歯と歯の間は歯ブラシが届きにくいため、フロスや歯間ブラシで汚れをかき出すのがおすすめです。虫歯だけでなく口臭予防にも効果的!

もし「正しく磨けているか不安…」という場合は、歯医者さんでブラッシング指導を受けると、いろいろなコツを教えてもらえます。小児矯正やインビザラインをお考えのお子さん・大人の方でも、装置に合わせたブラッシング法をアドバイスしてもらえるので、ぜひ遠慮せずに相談してください。

2.フッ化物(フッ素)を上手に活用しよう

フッ化物(フッ素)は、虫歯予防にとってとても頼もしい存在。歯の表面(エナメル質)を強くし、酸に溶けにくい状態にしてくれる働きがあります。WHO(世界保健機関)でも推奨されていて、日本だけでなく世界各国で虫歯対策に広く使われています。

•フッ素配合歯磨き粉
ドラッグストアで市販されている歯磨き粉の多くにフッ素が配合されています。より虫歯リスクの高い方は、高濃度(1,450〜1,500ppm)のフッ素入り歯磨き粉を選ぶのも一つの手です。歯科医院でも取り扱いがあるので、気になる方は問い合わせてみてください。

•定期的なフッ素塗布
歯医者さんでの定期検診時にフッ素を塗布してもらうと、家庭でのケアをさらに強力にサポートしてくれます。小児歯科では、乳歯からフッ素塗布を始めることで虫歯リスクをグッと下げることも期待できます。

「フッ素は体に悪いの?」と心配される方もいるかもしれませんが、一般的な使用量や歯科医師の指導のもとで行う分には安全性が確立されています。虫歯リスクを下げる心強い味方なので、ぜひ活用してみてください。

3.砂糖の摂取量と頻度に注意しよう

虫歯は、口の中にいる細菌が糖分を分解する際に生じる酸が歯を溶かすことで進行します。そのため、糖分、特に砂糖の摂りすぎは虫歯の大きなリスク要因になります。WHOも「1日の摂取カロリーの10%未満(できれば5%未満)に砂糖を抑えよう」と提言しているんです。

例えば炭酸飲料を500ml飲むと、砂糖は約50g。これはWHOが推奨する1日の上限(約25g)をあっさり超えてしまうんですよね。こういったデータを知るだけでも、「普段何気なく飲んでいるドリンクを少し控えめにしようかな」という意識が生まれると思います。甘い飲み物をお茶や無糖飲料に変えるだけでも、虫歯予防や健康維持に大きく貢献してくれます。

4.定期検診でプロのケアを受けよう

歯科医院って「痛くなったら行く場所」と思われがちですが、実は虫歯や歯周病は早期発見がカギ。定期的にチェックを受けることで、軽度の状態で発見して最小限の治療に留められる可能性がグッと高まります。
さらに、歯科衛生士さんによるプロフェッショナルクリーニングでは、普段のブラッシングでは落としきれない歯石や頑固なプラークをすっきり除去してもらえます。歯の表面がツルツルになると気持ちも良いですし、虫歯や歯周病のリスクも減らせるので一石二鳥ですよ。

最近は、インプラントや矯正治療(インビザラインや小児矯正、裏側矯正など)を検討するために、まずは現状の歯や歯ぐきの状態をきちんと知ろうと定期検診に通う方も増えています。審美歯科や美容歯科に興味のある方も、歯の土台が健康であるほど、より自然な仕上がりが期待できます。まさに「健康が美しさのベース」というわけですね。

5.唾液のパワーを活かそう

ちょっと意外かもしれませんが、唾液は自然の“デンタルケア”とも呼ばれています。実は、唾液には歯を修復したり、口の中のバイ菌を抑えたりするさまざまな働きがあるんです。

•再石灰化を助ける
虫歯になりかけた歯は、唾液中のカルシウムやリンといった成分によって自然に修復されることがあります。

•口内を洗浄し、pHバランスを整える
酸性に傾きすぎた口内を中和して、細菌が繁殖しにくい環境にしてくれます。

•抗菌作用
リゾチームやラクトフェリンといった成分が、細菌の活動を弱める働きを持っています。

ところがストレスや加齢で唾液量が減ってしまうと、この修復・洗浄機能が弱ってしまい、虫歯リスクも高まります。唾液の分泌を促すためには、よく噛んで食べることや定期的な水分補給、シュガーレスガムを活用するなどの工夫がおすすめ。さらに、規則正しい生活リズムや十分な睡眠でストレスを溜めにくくすることも、歯の健康には大切なポイントです。

まとめ

ここまで「虫歯リスクを減らすために知っておきたい5つのこと」をご紹介しましたが、どれも今日からすぐに始められることばかりです。

1.正しいブラッシング
2.フッ化物(フッ素)の上手な活用
3.砂糖の摂取量・頻度のコントロール
4.歯科医院での定期検診・プロフェッショナルケア
5.唾液のパワーを活かす

虫歯予防にしっかり取り組んでおけば、より高度な歯科治療(インプラントや審美治療など)を検討するときにもベースが整っているので、仕上がりや治療の安定性が良くなる可能性が高まります。将来的にインビザラインで矯正したい方や、小児矯正を考えている親御さんにも、まずはご自身・お子さんの歯の健康状態を把握し、虫歯リスクを下げる習慣づくりをおすすめします。

歯のケアは習慣づけが大事とはいえ、最初はちょっと面倒に感じることもあるかもしれません。ですが、「美味しくご飯を食べられること」や「思いきり笑っても気にならない白い歯でいられること」は、何ものにも代えがたい喜びですよね。ぜひ、今回ご紹介したポイントを生活に取り入れながら、歯の健康と美しさを一緒に守っていきましょう!

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